UAE資本市場庁は1日、アブダビ証券取引所(ADX)とドバイ金融市場(DFM)を3月2日(月)・3日(火)の2日間閉鎖すると発表した。イランによるUAE各地への報復ミサイル・ドローン攻撃を受けた緊急措置で、「地域情勢の動向を継続的にモニタリングし、必要に応じてさらなる措置を講じる」としている。
閉鎖発表はイランの攻撃が空港・港・住宅地を直撃した直後に出された。同国の2つの取引所には数十億ドル規模の上場資産が存在しており、投資家は売却も購入もできない状態に置かれた。
周辺国市場の反応も激しかった。サウジアラビアのタダウル指数は開場直後に4%超下落し、オマーン3%安、エジプトの主要指数は5.44%の下落を記録。クウェートは取引を全面停止した。
X(旧ツイッター)では著名アナリストの@TicTocTickが「ドバイ証券取引所は追って通知があるまで閉鎖された。数時間後の月曜日は取引なし。自分の保有資産を、いかなる価格でも売ることができない」と投稿。
この投稿を引用リポストしたのが、分散型取引所プロトコル「ユニスワップ
UNI」の創業者ヘイデン・アダムスだ。同氏は「取引を禁じることは消費者から選択肢を奪うだけだ。このような局面でこそ、人々は流動性へのアクセスが必要となる。金融システムは常に稼働していてアクセス可能でなければならない」と述べた。
中央集権型の取引所(CEX)や株式市場が地政学的リスクによって強制停止される一方、ブロックチェーン上で動く分散型金融(DeFi)プロトコルは24時間365日取引が可能である。アダムス氏の発言は直接的なDeFiへの言及こそないものの、今回の閉鎖がその優位性を改めて浮き彫りにするという文脈で受け取られている。
UAEの市場は再開日程について「公式チャンネルを参照するよう」求めており、3月4日以降の取引再開の可否は現時点では未定だ。
関連:ビットコイン、イスラエルのイラン攻撃後急落──一時63,000ドル前半
