ビットコインの循環サイクルに狂いが生じている。価格が過去最高値付近で推移しているにもかかわらず、過去のサイクルの底値に一致する6つのオンチェーン指標が確認されている。ビットコインの循環サイクルに狂いが生じている。価格が過去最高値付近で推移しているにもかかわらず、過去のサイクルの底値に一致する6つのオンチェーン指標が確認されている。

ビットコイン循環に変化、オンチェーン指標が4年ぶり低水準

2026/05/08 06:44
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ビットコインのオンチェーン指標は、通常サイクルの大底で見られる深いバリューレベルに達している。価格が過去最高値から約40%しか下落していないにもかかわらずである。今回のドローダウンは、過去の弱気相場で定義された75%から85%の下落幅を大きく下回っている。

現在、6つの広く追跡されている指標が同じ方向を示している。これらは、熱狂的な天井をつけることなく市場がリセットされ、長期保有者が売却を拒否していることを示す。

BTC週足チャートと200日移動平均線 出典: TradingviewBTC週足チャートと200日移動平均線 出典: Tradingview

ビットコインサイクル:崩壊なき投げ売り

3つの指標が、価格とトレンドの関係におけるストレスを計測する。3つすべてが同じ見方を示す。

Mayer Multiple Zスコアは、ビットコイン(BTC)価格と200日移動平均線を比較する。同指標は直近、標準偏差約-1.5の水準まで低下した。この領域が示されたのは、近年でわずか2度のみである。

最初は2020年3月、価格は約3000ドルだった。2回目は2022年末のFTX崩壊で約1万9000ドル。今回の水準は約6万2000ドルで示現した。その後BTCは8万ドル近くまで回復している。

Mayer Multiple Zスコア 出典:X/Michaël van de PoppeMayer Multiple Zスコア 出典:X/Michaël van de Poppe

ビットコインのシャープレシオも、この状況を裏付けている。同指標は「低リスク」帯に突入した。過去の2015年、2019年、2022年のサイクル大底も、この領域で示現している。

これまでの該当時期はいずれも大きな上昇局面の直前だった。ただしデータ数は限定的である。

In The Cryptoverseのデータによれば、含み損で保有されている供給割合も39%近くまで上昇している。歴史的にこれは弱気相場終盤で観測されており、現在のように6万ドル台で推移する局面では異例である。価格水準と保有者損失の乖離が、今サイクル最大の異常値となっている。

ビットコイン・シャープレシオ 出典:Xビットコイン・シャープレシオ 出典:X

ビットコインの200週移動平均線も、新たな裏付け要素を加えている。このラインは過去のすべてのサイクルで下値支持線として機能した。2018年には一時割り込み、2020年と2022年には下ヒゲが発生したものの、今回は200週移動平均を明確に下抜けることなく反転している。

天井をつけないビットコインサイクル

投げ売りシグナルが際立つ理由のひとつは、通常示現する熱狂的な天井局面が伴っていない点である。

CBBIビットコイン・ブルラン指数は、複数のサイクル指標を組み合わせた複合指標である。今回は上昇相場の間、一度も80を超える「赤ゾーン」を示現しなかった。2013年・2017年・2021年の各ブル相場では、いずれも明確にその閾値を上抜けている。現在のチャートは「X」印で欠落したシグナルを明示している。

CBBI歴史チャート 出典:XCBBI歴史チャート 出典:X

Glassnodeのネット未実現損益(NUPL)データも、同様の傾向を示す。この指標は、青が熱狂、赤が投げ売りを示すなどゾーン分けされている。2024年から2026年の拡張期は、「信念」を意味する緑ゾーンで上昇が止まり、青ゾーンには到達しなかった。

この基準では、歴史的にサイクルトップを示す「大衆的強欲」領域まで市場は至っていない。NUPLは現在、下落してオレンジ領域に入りつつある。このゾーンは中間的な弱気相場ないし底値に近い局面に対応する。

この動きは、NUPLが2018年や2022年にたどった経路と似ている。ただし、価格推移自体は大きく異なる。

BTC NUPL 出典:GlassnodeBTC NUPL 出典:Glassnode

売却を拒んだコホート

最も異例なのは、長期保有者の行動である。

Glassnodeは、長期保有者(LTH)を少なくとも155日間コインを保有し続けているウォレットと定義する。過去の各サイクルにおいて、このグループは高値圏で大量に売却してきた。LTH供給曲線は、新たな買い手が市場でコインを吸収することで低下してきた。このパターンは2014年、2018年、2021年で鮮明に繰り返された。

長期保有者によるBTC総保有量長期保有者によるBTC総保有量 出典: Glassnode

しかし、今回のサイクルではこのパターンが崩れた。LTHの供給量は2024年にやや減少したものの、その後は1450万BTC超と過去最高水準にまで回復した。長期保有者は200週移動平均を大きく上回る水準で、極めて高い確信度を維持している。

この行動には2つの可能性がある。強気な解釈は、長期保有者がこれから到来するさらなる高値を待っているというもの。もう一つの構造的な解釈は、LTHの構成が変化している点に注目する。現在のLTHにはETFのコールドストレージ、政府系の準備金、サイクルに左右されない企業の財務資産などが含まれている。

両者ともに「サイクル崩壊」仮説を裏付けるが、どちらか一方だけで現在の水準からベア(弱気)相場が続く理由は説明できない。

非対称的なセットアップ

6つのオンチェーンチャートを総合すると、極めて珍しい三角測量の様相を呈している。価格に基づく3つの指標では、投げ売り級のシグナルが観測された。

センチメント指標に基づく2つの指標では過熱感は確認されなかった。また、過去のサイクルで天井圏を示してきたグループによる売却も見られていない。

これら3条件が同時に成立するのは極めてまれである。

最もシンプルな見立ては、「ビットコインは熱狂的な天井を迎えることなく、深いオンチェーン・リセットを吸収した」というもの。しかも、最も売却しやすいはずの保有者が売らなかった。

過去のデータでは、この組み合わせは上昇へと繋がる傾向があった。

ただし、反論も指摘できる。もし4年周期モデルが本当に崩壊したのであれば、従来のサイクル底打ちシグナルにも同様の見方が必要となる。

Mayer Zやシャープレシオ、キャピチュレーション・シグナルは、繰り返される市場心理を反映する買い場とされてきた。サイクル自体が構造的に変化している場合、これら従来の指標の予測力は過去よりも低下している可能性がある。

長期的な視点で見ると、オンチェーンの様相は依然として非対称性が強い。価格はサイクル高値を大きく下回っている一方、200週移動平均は上回っている。

保有者の確信度は高いままであり、歴史的にもまれな買いシグナルが重なった。今後再び上昇加速するか、長期のもみ合いに入るかは不明だが、現時点のデータ群は特に際立っている。これはビットコインにおける近年で最も説得力のあるオンチェーン底打ちシグナルといえる。

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