Glamsterdam後のアップグレード名称が決定 イーサリアム(Ethereum)の実行レイヤーに関する仕様変更を議論する開発者会議「オール・コア・デブズ・エグゼキューション(All Core Devs – Execu […]Glamsterdam後のアップグレード名称が決定 イーサリアム(Ethereum)の実行レイヤーに関する仕様変更を議論する開発者会議「オール・コア・デブズ・エグゼキューション(All Core Devs – Execu […]

イーサリアム開発者会議、Glamsterdam後の次期アップグレード名「Hegota」合意

Glamsterdam後のアップグレード名称が決定

イーサリアム(Ethereum)の実行レイヤーに関する仕様変更を議論する開発者会議「オール・コア・デブズ・エグゼキューション(All Core Devs – Execution:ACDE)」の第226回会合が12月18日に開催された。同会合で、グラムステルダム(Glamsterdam)後に予定されている次期アップグレードの名称を「ヘゴタ(Hegota)」とすることが確認された。

ヘゴタの名称は、合意レイヤーのアップグレード名「ヘゼ(Heze)」と、実行レイヤーのアップグレード名「ボゴタ(Bogota)」を組み合わせたものだという。この命名は、事前にコミュニティフォーラム上で行われた議論や投票結果を踏まえ、ACDE #226の場で異論がないことを確認したうえで確定された。

なお今回の会合は、2025年最後のACDEとして位置付けられる回となった。会合では、次期ハードフォーク「グラムステルダム」に向けたEIP(イーサリアム改善提案)の整理に加え、その次のアップグレードに関する命名および進行スケジュールの確認が主な議題とされた。

フォークの進行については、年末年始の関係で12月下旬から1月初旬にかけて、オール・コア・デブズ(All Core Devs:ACD)およびACDEの定例コールを休止し、2026年1月5日にACDを再開することが確認された。1月5日の会合では、グラムステルダムに含めるEIPの最終整理と、今回判断を先送りした論点の決定を行い、フォークスコープを確定させる方針とされた。

会合では、実行レイヤーにおけるガスリプライシングも主要な議題の一つとして議論された。現状のイーサリアムでは、最悪ケースで実効的な処理能力が約20 Mgas/s程度にとどまるとの認識が示され、約60 Mgas/sを下回らない実行性能を確保することを目標に検討が進められている。

議論では、複数のリプライシング関連EIPを「条件付き採用(CFI)」として前進させる一方で、ステート成長(state growth)に関わる価格モデルなど影響が大きい論点は、1月5日以降に持ち越す方針が示された。

またコントラクトサイズ制限の拡張についても議論が行われた。チャンク化による対応案や、比較的単純なサイズ上限拡張案などが検討されたが、クライアント間で意見が分かれたため、少なくとも現時点ではフォークに含めない(DFI)方向で整理された。

なおイーサリアムのアップグレード情報をまとめるウェブサイト「フォークキャスト(Forkcast)」では、ヘゴタは初期の計画段階に位置づけられている。具体的な実装内容は今後の議論を通じて決定される予定だという。

また、次期フォークに向けた検討テーマとして、EIP-7805「Fork-choice enforced Inclusion Lists(FOCIL)」がヘゴタのヘッドライナー候補として前広に議論されている。

ACDE #226では、グラムステルダムに向けた実行レイヤーの検討状況が整理された。一方で、影響の大きいテーマについては拙速な決定を避け、年明け以降に判断を行う方針が確認された。

ちなみにイーサリアムのアップグレード名称には一定の慣例がある。実行レイヤーのアップグレード名には、過去に開発者会議「デブコン(Devcon)」が開催された都市名が採用され、一方で合意レイヤーには恒星の名称が付けられる。時期アップグレードとなるグラムステルダムでは、2022年より開催開始となったデブコネクト(Devconnect)の開催都市名が始めて採用され、アムステルダムの名称が利用されている。デブコネクトはデブコン開催の間に行われる大型イベントである。採用された恒星の名称はグローアス(Gloas)だ。なおボゴタはデブコン6の開催地となる。

参考:ACDE ・フォークキャスト
画像:PIXTA

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