サム・バンクマン=フリード被告の元獄中同房者であるマイケル・アベナッティ氏が月曜日、FTX創業者によるトランプ米大統領への恩赦申請を公然と批判した。アベナッティ氏は、バンクマン=フリード被告が責任を受け入れず、一度も非を認めたことはなかったと明かした。
アベナッティ氏は、バンクマン=フリード被告が米司法省恩赦担当官室に正式に恩赦申請を提出したことが明るみに出た数時間後、投稿を行い、早期釈放を目指す長期戦の動きをエスカレートさせた。
アベナッティ氏は、同被告が自らの罪を認めなかったことをめぐり、刑務所内で何度も口論したと記した。同氏によれば、バンクマン=フリード被告が自身の非を認めたことは一度もなかった。
アベナッティ氏は、そうした認識がない限り、バンクマン=フリード被告が正当に恩赦を得ることはできないと主張した。
この発言には特異な説得力がある。バンクマン=フリード被告と同じ房を共有した有罪判決の詐欺犯として、外部からではなく、直接の観察に基づき語ったためである。
バンクマン=フリード被告による正式な恩赦申請は、数カ月にわたるトランプ支持のSNS投稿や獄中インタビューの集大成となった。同被告は自身の無罪を主張しており、FTXが直面したのは意図的な詐欺ではなく流動性危機だったと強調している。
裁判所は2023年11月に7件の詐欺と共謀で有罪と認定し、2024年3月には懲役25年、110億ドルの没収を言い渡した。
アベナッティ氏自身も顧客への詐欺で服役している。同氏は成人映画女優ストーミー・ダニエルズ氏から約30万ドルを横領していた。裁判所はアベナッティ氏に禁錮14年(後に約11年へ減刑)と700万ドルの賠償を命じている。
判決公判でアベナッティ氏は「深く後悔し反省している」と述べ、被害者の許しを望むと語った。
同氏は2026年4月に刑務所から更生保護施設へ移送されており、バンクマン=フリード被告と同じ施設で服役していた。バンクマン=フリード被告の有罪判決取消し控訴は「裁判前から有罪とみなされた」と主張し、別途審理が続いている。
トランプ米大統領は2026年1月のニューヨーク・タイムズのインタビューでバンクマン=フリード被告への恩赦を否定している。裁判所も、同被告の早期釈放の申し立てを退けている。
米司法省が申請を通常通り審査するが、大統領はこの手続きと無関係に独自判断できる権限を持つ。
トランプ米大統領はロス・ウルブリヒト氏やバイナンスのチャンポン・ジャオ氏ら他の暗号資産関係者を恩赦したが、バンクマン=フリード被告の事案には暗号資産推進派の共和党内からも同情の声が乏しい。
Polymarketは同被告の2026年恩赦確率を7%と算定し、アベナッティ氏による未反省の獄中証言が批判勢力に新たな材料を与えている。