Nvidia(NVDA)は水曜日の取引終了後に2025年1月期第1四半期(Q1)の決算を発表する。ウォール街の予想は売上高が約790億ドルに達すると見込む一方、機関投資家の予想は810億ドル近くに達するとの観測が広がる。
同社株は期待通りの業績が求められる状況で決算に臨む。株価は火曜日の終値で220.61ドルとなり、3月下旬には165ドル水準から大幅に上昇してきた。このため、ガイダンスや利益率に対する市場の失望を織り込む余地は極めて小さい。
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JPモルガンが配布したデータによると、その差が浮き彫りとなる。NVDAの公式ガイダンスは780億ドル。一方、市場のコンセンサスは786億ドル。機関投資家の平均予想は809.7億ドルとなっている。
今後の見通しでも予想に開きがある。機関投資家は7月期売上高を897.1億ドル、2027会計年度の1株当たり利益(EPS)を9.42ドルと見込む。売り手側の次期ガイダンスは850億ドルから870億ドルのレンジで予想される。
この背景には、Nvidia株がすでに大幅に上昇したことがある。先週、NVDA株は235ドル近くまで上昇した後、現在の水準まで下落。オプション市場は今回の決算発表に伴い8%から10%の価格変動を織り込む。
ジム・クレイマー氏によれば、NVDA決算発表後の値動きは予測可能なパターンとなりつつある。同氏は「最初に急騰するが、その後急落する」と注意を促した。
クレイマー氏の警告は、最近の決算で見られた株価反応と一致する。NVDAが市場予想を上回っても、ポジションの巻き戻しで上昇分を失うケースが多発している。
ブルームバーグは今回の決算がラリーの引き金となり得るとしつつ、リスクにも言及。同様の見方で、Coin Bureauのニック・プクリン氏はこの日は4月の米連邦準備理事会(Fed)議事要旨と同程度の重要性があると述べた。
市場関係者はQ1の予想上回りを既定路線とみている。本当の注目点は7月期ガイダンスおよび、CFOコレット・クレス氏による「Blackwell、中国、粗利益率」に関するコメントである。
現行ガイダンスは、米国の輸出規制により中国のデータセンター向け収益をゼロで見積もっている。こうした前提に変更があれば、決算の好結果より株価を大きく動かす公算が高い。
第2四半期ガイダンスが870億ドルを下回れば、「完璧期待織り込み」論を裏付けることとなる。その場合は、クレイマー氏が指摘する決算後の株価下落が現実味を増す。
マクロ経済環境もリスクを加える。同日午後発表予定の4月米FRB議事要旨では、1992年以来最多の異論が示された政策金利決定が裏付けられる見通しである。
米国債利回りの上昇とインフレの鈍化傾向が利上げ観測を再燃させる。強気な政策スタンスとNVDAの軟調なガイダンスが重なれば、AI関連銘柄への圧力は一段と強まる。


