Project Elevenの最新報告によれば、イーサリアム(ETH)の約65%、ソラナ(SOL)の100%が量子耐性を持たないという。
ブロックチェーン各社が将来的な量子コンピュータの進化による潜在的リスク対策を強化する中、最新データが明らかになった。
報告書によると、イーサリアムには3つの量子耐性を持たない暗号原 primitive が使用されている。Elliptic Curve Digital Signature Algorithm(ECDSA)がユーザーアカウントの保護に、Boneh-Lynn-Shacham(BLS)署名がプルーフ・オブ・ステークのコンセンサス処理に、Kate-Zaverucha-Goldberg(KZG)コミットメントがEIP-4844のblobデータにそれぞれ使われている。
量子攻撃者がバリデーターBLS鍵を取得した場合、不正な証明発行、コンセンサスの動揺、ネットワーク全体での集団スラッシング発生につながる。バリデーターのBLS鍵は32ETHの入金時から公開状態となる。
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ソラナは設計上の脆弱性がある。Ed25519技術により、各ウォレットの公開鍵がオンチェーンアドレスに直接埋め込まれている。一方、ビットコインのUTXOモデルは一部で対策になっている。未使用かつ非公開の鍵が隠されているためである。
両ネットワークとも、量子脅威への備えを進めている点は注目に値する。イーサリアム財団の開発者は2026年3月、「Post-Quantum Ethereum」公式サイトを開設した。
同チームは、レイヤー1(L1)プロトコルのアップグレード完了時期を2029年と予想。実行レイヤー全体の移行はさらにその先となる見通し。
4月にはソラナバリデータークライアント開発者のAnzaとFiredancerが、それぞれ独立してFalconを採用した。Falconは米国立標準技術研究所(NIST)認定のポスト量子署名方式である。ソラナ財団は、必要に応じて即時の導入が可能との見解を示している。
Project Elevenは、3つのQデー・シナリオを提示している。楽観的には2030年、標準的には2033年、悲観的には2042年が到来時期となる。自社は年ごとの進展が緩やかなペースで推移し大きな技術革新がないことを前提としていると注意喚起している。
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