最近の発見により、アップル社が社内でAnthropicのClaudeを利用している可能性が浮上した。同社の最新のApple Supportアプリのアップデートには、内部向けのCLAUDE.mdファイルが含まれていたと報告されている。
リサーチャー兼アナリストのアーロン・ペリス氏が、このファイルの存在をX(旧Twitter)上で指摘した。
CLAUDE.mdは、AnthropicのAIコーディングアシスタントであるClaude Codeの機能である。開発者はこれらのMarkdownファイルをプロジェクトディレクトリに配置し、Claude Codeはセッション開始時にそれを読み込む。
これらのファイルは、コーディング規約の設定やアーキテクチャ決定の定義、推奨ライブラリの指定、レビューのチェックリストの作成に活用される。
共有されたスクリーンショットでは、最初のファイルが、Juno AIと有人担当者を組み合わせたチャットモジュールについて説明している。ここでは、メッセージルーティングのための3つの参加者役割(クライアント、エージェント、アシスタント)が示されている。
特筆すべきは、アーキテクチャ設計がJUNO_ENABLEDやDEV_BUILDなどの条件付きコンパイルフラグに依存している点である。また、ファイル内にはアップル社の内部バグトラッキングエントリーも記載されており、実際に運用中のコードベースから出たものであることが分かる。
2つ目のファイルは、ビジョンOSをはじめ複数のアップル製品プラットフォームに対応した共有UIライブラリ「SAComponents」について記載している。UIとビジネスロジックを分離し、SwiftUIおよびUIKitの両方をサポートする内容だ。
Claude関連ファイルがパブリックビルドに現れたことで、リリース時のパッケージ作成ミスの可能性がある。また、アップルの技術者が社内のソフトウェア開発にClaudeを組み込んでいる状況を示唆しているとも考えられる。
アップルはすでに、2025年9月に公開されるXcode 26においてClaude Sonnet 4のサポートを認めている。さらに、2026年2月にはXcode 26.3でこの機能が拡大され、Claude Agent SDKとのネイティブ統合も加わった。
同社はハードウェア・ソフトウェア・セキュリティの厳格な統制で広く知られている。この一体化したアプローチによって、アップルは業界内で最もセキュリティ志向の製品メーカーという評価を築いてきた。
今回出荷されたCLAUDE.mdファイルは、このAnthropicのツール群がアップルのさまざまな内部リソースと共に利用されている可能性を示し、第三者AI活用と社内スタックの統制の両立に改めて注目が集まっている。
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